INTERVIEW #

09

氷見の街の案内所として

池森典子さん(蔵STAY 池森)

KEYWORDS

  • 宿泊
  • 観光
  • 開業
  • 飲食

2020.09.09 UP

氷見の商店街に、空き家をリノベーションして誕生した『蔵STAY 池森』というバーを併設した宿がある。蔵をイメージして作られた落ち着いた内装のバーは、地元の人と観光客の交流の場になり、氷見の街を楽しんだ観光客は『蔵STAY 池森』のベッドでゆっくり眠る。今や、氷見の市街地観光にとって重要な起点となっている『蔵STAY 池森』の池森さんに、これからの氷見の観光業について伺った。

– そもそも池森さんが『蔵ステイ池森』を開業しようと考えた動機は何だったんですか?

池森:昔は賑やかだった氷見の街も、年を追うごとに店舗が減り、人通りも少なくなっていくのを寂しい気持ちで見ていました。この状況に対して、誰かにアクションを起こしてほしいという思いを持っていましたが、他力本願はやめてもう自分がやってしまおうと(笑)。氷見の街を盛り上げたいという気持ちで開業しました。

– 氷見には美しい海があり、海岸線にはその景観を楽しむことができる宿がいくつもあります。なぜ海岸沿いではなく、商店街でお店を開かれたんですか?

池森:氷見の市街地を楽しんでもらうためには、中心部に氷見の案内所が必要だと思ったんです。氷見の商店街には地元の人だからこそ知っているお店が色々あるんです。そのようなお店を紹介したいからこそ商店街でお店をやっています。 あとは、地元のお客様と県外からお客様の交流の場になれるということも商店街で開業したからならではだと思います。そのような人と人との繋がりの場にもなればなと思っています。

地元富山の若鶴酒造がつくるウィスキー

– 飲食業や宿泊業、観光業は特にコロナの影響が大きいと思います。この状況も踏まえて、氷見においても今後の観光業は変わっていくと感じますか?

池森:過密した都市部ではなく、開放的な環境での観光の価値が見直されている事もあり、まさに、これからが地方創生の本番ではないかと考えています。 そうした中で、氷見の街が提供できる「素晴らしい景観」、「開放的な環境」、「豊富な食材」などの価値は非常に大きいと思いますね。

 

– 池森さんは、民宿の若女将もしっかりこなしつつ、それとは別に『蔵ステイ池森』を経営されています。容易なことではないと思いますが、そのバイタリティの秘訣は何でしょうか?

池森:私は、やると決めたらやるんです(笑)。この店をオープンする時は、家族にも大反対されましたけど、今では応援してくれています。なんとか説得しようと説明していましたが、なかなか真意は伝えにくいので、まずやってみて、その価値を実証しようと思いました。

蔵をイメージした落ち着いた内装でゆっくりお酒を楽しめる。

– 最後に、氷見を盛り上げたいと考えてらっしゃる池森さんにとって、氷見の魅力とは何でしょうか?

池森:やはり「人」だと思います。人に会いに来る街、その為に何度でも訪れたくなるような氷見を創っていくために、できることをやっていきたいと思います。

蔵STAY 池森

住所 / 富山県氷見市比美町7−20
TEL / 0766-75-3533(18:00〜22:00)
HP / https://kurastay.com/

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