– Ayameさんは東京でヘアメイクの仕事をされていたとのことですが、なぜ氷見でスタジオを開業されたんですか？

Ayame：出身は北海道なんですが、東京に出て美容師として勤めた後、フリーランスとして独立し、ヘアメイクの仕事をするようになりました。
氷見出身の夫と結婚したことをきっかけに氷見に来ることになったんですが、今まで全くゆかりの無い土地だったので戸惑いはありましたね。一番働き盛りの時期で、仕事もバリバリやっていたので決断に3年くらいかかりました（笑）。
こちらに移住してからも、東京でのヘアメイクの仕事を続けていて東京と富山を行き来していましたが、コロナ禍の影響もあり現在はこのスタジオでの仕事がメインになっています。

– フリーランスとして働く中で大切にしていることはありますか？

Ayame：フリーランスとして働くようになってから、何をやるにしてもひとつひとつに「ありがたい」という気持ちが芽生え、どんどん良くしていきたいという向上心も出てきました。「人生を全力で楽しむ」というのはモットーでとにかく仕事を頑張りながら、それと同時に遊ぶことも大事にして、20代はまさに仕事も遊びも全力で走り抜けました。
氷見で仕事をするようになったので、東京で得た刺激をこちらに持ち帰られたらなとも思いますし、東京の友人達にも氷見の良いところを伝えたいなという気持ちもあります。

– 実際、氷見で暮らしてみて感じることはありますか？

Ayame：正直20代だったら氷見に移住するという決断はできなかったと思うんですが、自分も30代になり、だんだんと大事なものが変わっていく中で、食が豊かで海や山など自然が身近にある氷見の環境も良いなと感じるようになりました。海の近くで生活するのは初めてだったんですけど、海沿いをランニングできたり、生活をしていてゆとりを感じます。気持ちもライフスタイルも「自然」にシフトしていっている感覚がありますね。

– これからの氷見に期待すること、Ayameさんが氷見でやっていきたいことはありますか？

Ayame：美容の仕事は感性も大切だと思っていて、東京にいる頃から良く美術館に足を運んでいます。今はコロナ禍でアートや文化に触れ合う機会が減ったことが少し残念です。夢物語かもしれませんけど、氷見は景色の良いところなので海辺に美術館なんかあったら最高ですね。
個人なのでさほど影響力は無いかもしれませんが、感性を磨き続けて、このスタジオから何かを発信し続けていきたいなと思っています。