INTERVIEW #

05

生まれ故郷で、正しく商う

久保哲治さん(Old Trading)

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2020.03.27 UP

『みなとがわ倉庫』の奥にひっそりと、古物やアンティーク品を取り扱うお店『Old Trading』はある。古い蓄音機からビンテージの看板、海外の調度品や骨董までマニアの心をくすぐる商品が並ぶ店内に心踊らずにはいられない。氷見市出身で、金沢へと移り住んだ後、また氷見に戻ってきたという久保哲治さんに、お店のこと、氷見についての思いを伺った。

取材・文 / 坂本是広

– 『Old Trading』を始められたきっかけは何だったんですか?

久保:もともと、金沢にある総合リサイクル企業で長年勤めていたのですが、会社としても若い世代への新陳代謝が必要と考え、役員を引退したことを機に、自らの趣味でもあるアンティーク品を扱うお店を開きたいと思ったんです。

– なぜ長年住んでいた金沢ではなく、氷見でお店を始めたのでしょうか?

久保:もともと生まれは氷見なんです。この歳になって思うのはやはり故郷は良いものです。私と同じく県外に出て行った友人も皆「氷見はやっぱり良い」と言ってますよ。商売においても、氷見・高岡はアンティーク品の価値を知っている人が多く、このようなお店を開くには良いのではないかと思いました。

蓄音機やタイプライターなども並ぶ。

– バラエティー豊かな商品が丁寧に陳列されていて、久保さんのアンティークに対する愛着を感じます。久保さんにとって、アンティークの魅力とは何ですか?

久保:物の市場価値は工業生産コストや商品流通コストによって決まりますが、アンティークはそうではないところがおもしろいですよね。そして、それまでその物を使っていた人のストーリーを感じることができるところも魅力のひとつだと思います。

– 総合リサイクル起業の役員まで勤められて、その後『Old Trading』を経営されている久保さんにとって、起業家に求められる資質って何だと思いますか?

久保:正しい商売をする。正しい行動をする。目先の利益を負わないことですね。

以前、依頼を受けて遺品整理をしに行ったことがあったんです。依頼主は「もう無料で良いから引き取って欲しい」と言っておられたのですが、その際に価値のある古物を発見したんです。無料で良いと言われているので、そのまま持ち帰ることも出来たのでしょうが、その古物をオークションにかけ落札価格を伝えて、しっかりとお支払いをしました。するとその方が次のお客さんを紹介してくれるんですね。結局、商売をする上では、信頼が一番大切なのではないでしょうか。「言葉と行動を一致させる。」これができる人は、起業家として非常に優れた資質があると思います。

氷見は、まだまだ働く場所が少なく、若い人が成長できる場所が少ないと感じます。正しい商売を行う人が増えれば、氷見もよりおもしろくなっていくんじゃないかな。

Old Trading

住所 / 富山県氷見市朝日本町12-22
   みなとがわ倉庫#4

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