INTERVIEW #

21

挑戦し続ける氷見のベーカリー

午房洋平さん(ベーカリー ごパン)

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2021.03.08 UP

氷見の商店街の外れにある青い扉が目印のパン屋『ベーカリー ごパン』。ハード系から蒸しパンまで自家製の天然酵母と国産小麦を使ったパンがズラりと並び、焼きたてのパンの良い匂いが店内に充満している。2019年に、氷見市の島尾から現在の場所に移って営業を始めた『ベーカリー ごパン』店主の午房さんは、広告代理店からパン屋に転身した異色の経歴を持つ。午房さんにパン屋を始めた経緯や今後の展望について伺った。

– 午房さんはもともと広告代理店で働かれていたんですよね。そこからパン屋になったのはどんな経緯があったんですか?

午房:広告代理店で13年勤務しました。仕事は好きでしたしがんばってやっていたのですが、結婚して子供を授かり自分の暮らしも変化したことで、それまでは朝から夜まで仕事ばかりしていた自分のライフスタイルに対して「これで良いのかな?」と疑問を持つようになりました。
そんな思いがきっかけになり、もともとパンも好きでしたし、物作りをしていきたい気持ちがあったので、パン屋をやってみたいと思うようになりました。そして広告代理店を退職し、かねてから大好きだった白山にある「あさひ屋ベーカリー」さんで3年修行をつんだ後、自分の地元である氷見に戻って独立しました。

– なかなか思い切りが無いと出来ないことだと思います。実際お店を開いてみて今はどう感じていますか?

午房:パン屋は早朝から仕込みをしなければいけませんし、蓋をあけてみたら広告代理店時代より今のほうが大変です(笑)。パン作りでいっぱいいっぱいで、SNSの更新など妻にも色々任せてしまっています。お店の名前やコンセプト、内装などに関しては、前職の経験も活かせている気はしますし、パン作りの方も日々おいしいパンが焼けるよう試行錯誤しています。

ハード系のパンと色々な種類の蒸しパンが人気メニュー

– 氷見での商売をすることに対してはどう思いますか?

午房:まだまだ自分の力不足というところもありますが、氷見は人口が少ないので商売をすること自体、簡単ではありません。地域柄年配のお客さんが多いので、当店の看板メニューのハード系パンが受け入れられるのか不安がありましたが、意外にも年配のお客さんもハード系のパンを買ってくださったのでそれはとても嬉しかったです。あと、この辺りが地元なので、学生時代から数十年会ってない同級生や近所の方がお店にパンを買いに来てくれることもあって、この歳になってまた付き合いが始まるのが新鮮で楽しいですね。

– 今後の展望や起業したい方へのメッセージ、またこれからの氷見に期待することがあれば聞かせてください。

午房:本当は海の側にお店を構えて、海を見ながらパンを召し上がって頂けるようなイートインを作りたいんです。そういった自分の理想に向けてずっと挑戦していきたいですし、自分の力を試すことができることが起業することの醍醐味でもあると思います。
氷見は空きテナントや空き家が多いのですが、その物件の情報をわかりやすく開示してもらえるとさらに活性化につながるのではと思っています。氷見の街を歩いていると、気になる物件がたくさんあるんですよね。
今のこの街の現状を見れば、どこか一店だけお店が繁盛すれば良いという状況でもなく、みんなで繋がりながら全体で賑わいを創出していくことが氷見には求められていることかなと思います。

ベーカリー ごパン

住所 / 富山県氷見市伊勢大町2-6-6
営業時間 / 7:00〜17:00
定休日 / 日・月
TEL / 090-8265-9890
駐車場 / 2台

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