INTERVIEW #

13

考えるとき おいしいときを、共に。

たけぞえあゆみさん(考えるパン KOPPE)

KEYWORDS

  • Iターン
  • パン
  • 開業
  • 飲食

2020.11.06 UP

2020年3月、氷見市中央町に待望のパン屋、『考えるパン KOPPE』がオープンした。店主のたけぞえあゆみさんは、高岡市出身で、東京で高校教員として働いた後、結婚と出産をきっかけに氷見に移住し『考えるパン KOPPE』を開業した。「考えるとき おいしいときを、共に。」をコンセプトに、カンパーニュやベーグルなどのパンや焼き菓子を販売しつつ、「考えるとき yotte」という語らいの場や新聞を読む会なども積極的に企画している。たけぞえさんと氷見のこと、『考えるパン KOPPE』のことをお聞きした。

– ご夫婦ともに産まれは別の場所だと思いますが、氷見に移り住んだのはどうしてなんですか?

たけぞえ:大学を卒業後、中学校の臨時講師として一年半、氷見で生活したことがあったんです。社会人一年目ということもあって、毎日がとても刺激的で、氷見の街や人から色んなことを教えてもらい、とても濃厚な時間を過ごしました。そういった中でどんどん氷見への愛着も湧き、海が近い・魚や野菜がおいしいなど氷見は環境面においてもとても良い場所なので、子育てをするなら氷見だなと思うようになりました。その後、東京に一度は出るのですが、結婚し子どもも産まれたことで、念願の氷見に戻ってきた形です(笑)。

– 教員からパン屋に転職されたことにはどんな経緯があったんですか?

たけぞえ:もともとパン好きで、パン屋で働くことに憧れがあったんです(笑)。教員としてもやりきった感はあったので退職して、憧れのパン屋でアルバイトを始めました。パンは好きだけど消費しているだけではなく、作り手側に立ってみたいという気持ちがあって始めてみたのですが、実際の現場はものすごく忙しくてとても大変でした。そういった中で、労働をすること、人としての尊厳を保ちながら生活をしていくということをより考えるようになりました。現在は、週2日の営業で「もっと営業日を増やしてほしい。」とお客さんに言って頂いてありがたいのですが、子どももまだ小さいので、生活と仕事のバランスを考えた結果、現在はこのような営業スタイルをとらせて頂いてます。

KOPPEの看板メニューのカンパーニュ。

– 店名についている「考えるパン」という言葉がとてもユニークですよね。この言葉に込められた思い、これから『考えるパン KOPPE』でやっていきたいことはどんなことですか?

たけぞえ:「考えること」、「食べること」は生きていく両輪だと思います。おいしいパンを作ることはもちろんなんですけど、考えることは楽しいことだし、みんなが考えるきっかけを提供できる場所になればと思っています。

お店の前に設けられた本棚。取材時は、戦争に関する本が集められていた。

– もともとは酒店だった場所を、大きくリノベーションして『考えるパン KOPPE』を開店されていると思うのですが、とても素敵なお店に仕上がってますよね。風情はあるけれど、かなり古いこのビルをリノベーションするのは大変だったと思います。この場所で開店した理由、施工時の苦労や工夫点などあれば聞かせてもらえますか?

たけぞえ:ふらっとお客さんが立ち寄ってくれるようなお店になればと思い、商店街の中のこの場所で開店することにしました。この物件を見た時、前のオーナーさんが丁寧に使っていたのがとても伝わってきたんです。そこも愛着が湧いたひとつのポイントですね。建築は、能作文徳さんにお願いして、ほぼお任せで作ってもらいました。

 

– 皆で意見交換をしたり、考えを共有できる場所が少なくなっている昨今、『考えるパン KOPPE』は氷見にとっても貴重な存在になっていくのではと思います。

たけぞえ:いろんな人や多様な考え方が交差する風通しの良い場所になって欲しいです。昔のような活気にあふれる商店街をまた現代に作るのは難しいと思いますが、これからの新しい商店街像のようなものがここから出来ていったらなと思います。

考えるパン KOPPE

住所 / 富山県氷見市中央町9-10
HP / https://www.instagram.com/kangaerupan_koppe
営業時間 / 水曜 10:30〜19:00 土曜 10:00-17:00
定休日 / 日・月・火・木・金曜日

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