INTERVIEW #

12

ゆったりとした時間が流れる、氷見の街の休憩所

清水千恵子さん(コーヒーハウス マイケル)

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  • カレー
  • コーヒー
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2020.10.16 UP

中央町商店街の外れにある喫茶店『コーヒーハウス マイケル』。レトロなゲーム台にたくさんの漫画、BGMにはうっすらとジャズが流れているここは、まさに氷見の街のオアシス。ゆったりとした時間が流れる店内では、店主の清水千恵子さんと常連さん達の笑い声が響いている。ボリューム満点の名物「焼きカレー」と冷たいアイスコーヒーを頂きながら、清水さんに『コーヒーハウス マイケル』とこの街の関係について伺った。

– 氷見市の中心街では、気楽にお昼ごはんを食べられる店もそう多くはないと思うのですが、そんな中でゆっくりできてお腹も満たせる『コーヒーハウス マイケル』はとても貴重な存在だと思います。お店が減っていく中で、お店を続けることは簡単ではないと思いますが、モチベーションはどこにありますか?

清水:もともと『コーヒーハウス マイケル』は、コーヒーだけを出していた喫茶店で、港で働いていた人達が仕事の合間に休憩しにくるようなお店でした。ですが、港にあった食堂が無くなり、彼らは食事をできる場所を失ってしまったんですよ。それなら私が変わりになろうと食事のメニューも出し始めたんです。おこがましいかもしれないけど、コロナをきっかけに『コーヒーハウス マイケル』が常連さんにとって日常の一部になっていることに気づいたんです。うちがやめてしまったら、常連さんは行き場を失ってしまうし、なにより自分も働いてないとだめなタイプなんですよ(笑)。自分より年上の常連さんもたくさんいますが、みんな私より元気で、いつもこちらが元気をもらってます(笑)。

店名の由来になった漫画「ホワッツ マイケル」。

– 「焼きカレー」のような一風変わったメニューはどうやって生まれたんですか?

清水:「焼きカレー」は、私が市外のお店で食べておいしいなと思って、これを氷見で食べられたら…という思いから作り始めました。オリジナルでどんどんアレンジも加えていて、2020年は「焼きカレー」の中にハンバーグも入れましたが、お値段は据え置きです(笑)。お客さんからの要望や反応を頂いて、メニューやサービスは常に変えていってますね。

器からチーズがはみ出す名物の「焼きカレー」。

– 人々の生活や街の変化と共に『コーヒーハウス マイケル』も変化していってるんですね。

清水:そうですね。昔は県外から魚を買い付けにくる業者さん達も多くいて、氷見に来た時はいつもお店に寄ってくれたものですが、物流も発展してそういった業者さんの姿も見えなくなり寂しいですね。便利な世の中にはなったけど、失ってしまったものってありますよね。でもそんな中でも毎日来てくれるような常連さんもいて、その方達と一緒に『コーヒーハウス マイケル』も変化しながら続けてこれた感じがあります。いつになっても変わらないところとしては、お客さんにとって、ゆっくりできてお腹も満たせる、街の休憩所のような役割でありたいというところですかね。

– 今の氷見に足りないもの、こんなところがあったらと思うものはありますか?また、氷見の中央町でお店なり何かを始めたいという人に、アドバイスやメッセージがあれば聞かせてください。

清水:もう少し若かったらドッグカフェをやってみたかったですね(笑)。もしドッグカフェをやってみたい方がいたら、私にできることは協力しますよ。あとは、地域起こし協力隊のみなさんの活動をずっと見てきましたが、ようやくアパルトマルシェなんかで成果が出てきた感じがあるので、大変だとは思いますがこういう良いことが続いていくようになってほしいですね。

コーヒーハウス マイケル

住所 / 富山県氷見市中央町14-4
TEL / 0766-74-5347
営業時間 / 9:00〜18:00
定休日 / 不定休

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