INTERVIEW #

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一歩踏み出すことで、状況が自然と変わっていく

萩原麻衣子さん・田中祥恵さん(FCTRY)

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  • 開業
  • 雑貨

2020.09.18 UP

元々は保育士だったという萩原麻衣子さんと田中祥恵さんは、保育士を退職後、富山市に出て物販の経験をつみ、また氷見市に戻ってきて『FCTRY』を開業した。できる限りセルフでリノベーションをしたという小洒落た店内では、取材中も、誕生日プレゼントのギフト用にとオリジナルTシャツを作りに来たお客さんが、アドバイスをもらいながら楽しそうに制作していた。萩原さんと田中さんに話を聞く中で、何か始めたい人にとってのヒントが『FCTRY』にはあるような気がした。

– お二人とも元々は保育士として長年勤務されていたと思うのですが、そこから現在の『FCTRY』を開くことになった経緯を教えて頂けますか?

萩原:お互い保育士として同じ保育園で働いていたのですが、音楽やファッションなど共通の趣味がたくさんあって意気投合したんです。その時から、いつか自分たちの趣味を仕事にできたら…と漠然と考え始めました。

田中:そこから二人とも保育士を退職し、それぞれ別のお店で物販の経験をつむことにしたんです。

萩原:ファッションが好きなので、最初はセレクトショップをやりたい気持ちなんかもあったりしたんですが、だんだんと自分たちのやりたいことが整理できてきて、作ることを楽しむ場所という『FCTRY』の原形が見えてきました。

– 長年続けてきた仕事をやめて、また新しいことに挑戦するということは勇気がいると思いますし、それをできる人も多くはないような気がします。そのような方に向けてメッセージやアドバイスみたいなものはありますか?

萩原:一歩でいいから踏み出すことが大事だと思います。一歩踏み出すと、支えてくれる人やアドバイスをくれる人が自然と集まってきてくれて、そのおかげもあって『FCTRY』を形にすることができました。完璧じゃなくてもいいから、なにかアクションを起こせば、そこから新しい流れが生まれるかもしれません。

– お二人は、一度富山市に出られてからまた氷見市に戻って開業されています。氷見市以外の市町村や、オンラインのみで開業するという選択肢もあったのではないかと思いますが、氷見市に戻って店舗を構えたことにはどんな思いがあったのでしょうか?

萩原:やはり氷見は、遊ぶところや楽しいところが少ないというのは事実としてあると思います。だからこそ、この何も無いと言われる氷見でなにかやってみたかった。

田中:なんだかんだやっぱり氷見が好きなんだと思います。育った街に活気を取り戻したいという気持ちもありますね。

萩原:あとは、良い物件と出会えたということも大きいです。見た瞬間にビビッとくるものがあって、本当は貸し出していない物件だったのですが、オーナーさんと交渉させて頂いてお借りすることができました。

– 『FCTRY』を通して伝えたいこと、今後やっていきたいことはありますか?

萩原:『FCTRY』では、何かを作りたい人、何かやってみたい人を支えたり、あとは老若男女問わず、皆さんの日常に少し楽しいことを提供できる存在でありたいなと思っています。

田中:鏡の前で出来立てのTシャツを着てかっこつけてるお子さんなんかを見るとこっちまで嬉しくなるよね(笑)。

萩原:何回も来るうちにどんどんデザインが上手になっていくお客さんを見るのも楽しい(笑)。

田中:お客さんのニーズに答えられるようにすることはもちろんだけど、結局、自分たちもお客さんと一緒になって楽しんだり、喜んだりできている今の状態がずっと続いていけばなと思っています。

FCTRY

住所 / 富山県氷見市中央町9-46
HP / https://www.instagram.com/fctry.info/
営業時間 / 平日 13:00-18:00 土日祝 10:00-19:00
定休日 / 火曜日

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